Yamaken

認知科学とは

認知科学ってなに?

認知科学は1950年代に生まれた比較的新しい学問です。
認知科学を一言で表すとしたら、「人間の心や行動に関する不思議を解明する学問」と言えます。
さて、人間の心や行動に関する不思議というのは具体的にどのような事なのかと言うと、一見無意味な数字の羅列を何万桁も暗唱できたりすることや、エレベーターの開くボタンと閉まるボタンを間違えて押してしまったりすることなどです。
他にも心や行動に関する不思議は下記のようなものがあります。
  • 記憶の不思議
  • 言葉の不思議
  • 誤りの不思議
  • 感情の不思議
  • 意識・無意識の不思議

・・・・・・(あげればキリがない)

認知科学の考え方


人間の心には3つの側面があると考えれていて、それが「知情意」です。これらはそれぞれ、「知」は知識や知性、知能を「情」は情動や感情、感性を「意」は意識、無意識を表しています。

元々認知科学は人間の「知」の部分を深く掘り下げてその不思議を解明していく学問でしたが、現在は「知情意」を区別せずに、心のはたらき全体を視野に入れています。

また、認知科学では人間の心を調べるために、人間の知的活動をコンピューターの情報処理に例えて考えます。
環境からの刺激を知覚し、その刺激を認識し判断する、そして行動する。という一連の流れがコンピューターの入力、処理、そして出力という流れとして捉えることができるという考え方です。

認知科学の特徴


  • 人間の(主に)「知」に焦点を当て、心や行動の不思議を解明していく
  • 人間の心のはたらきを「情報処理の過程」として捉えていく
  • 様々な研究領域と関連しあいながら「知」について探求していく


  • 参考資料


    山崎治准教授が認知科学について講義している動画のリンクです。

    夢ナビ 講義動画
    https://douga.yumenavi.info/Lecture/PublishDetail/2018272830?back=